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~キルギス遠征~ ③ 山編

  • 6月28日
  • 読了時間: 3分

今回訪れた「アラ・アルチャ」エリアは首都ビシュケクから車で1時間でトレイルヘッドまで行くことができる便利なエリアだ。キルギスでのクライミングが初めてならまずはココで登るのが良いし、パミールや僻地のエリアを登る際の順応や足慣らしにも最適だろう。

主だった山の標高は4000m後半~5000mくらい、壁の傾斜は様々で500m~900mくらいの壁が多くある。手頃なリッジクライミングのルートも多い。ほとんどが山or壁の基部から長い1dayのトライになるだろう。ルートの性格、長さ共にヨーロッパのスタイルに似ている。


2000mのトレイルヘッドから3400mの氷河舌端まで4~5時間くらいのトレッキングだ。30kg以上背負って上がったので辛い。早速の高度障害発動。



3400mまで上がると「ラツェク小屋」がある。通年営業の小屋で下部のエリアならここがベースとなる。まずは写真中央にそびえる「ラツェクピーク」を登った。



ラツェク小屋から近く、登れるチームなら半日くらいで終わるので最初の順応に最適だ。とはいえいきなり4000mでのミックスクライミングは結構息が上がる。私は高度障害もあったので辛かった。我々は西側のリッジを5ピッチ+コンテで登ったが、冬の錫杖入門ルートくらいの感じだった。



夕方、アイベックスの群れに遭遇した



高度障害は改善しないが、前半の目標であるコロナピークへ向かう。ラツェク小屋から氷河を登り、3900mに建つ無人小屋「コロナ小屋」にベースを移した。



コロナピークの北面は大きな壁になっているが、西~南面は氷河がせりあがり、登りやすそうに見える。



コロナ小屋からコロナピーク往復は10~12時間程だろう。長い氷河登りの後、これまた長いアイスクライミングとなるが傾斜は緩い。稜線に出ると、ちょっと難しいミックスクライミングから始まる複雑なリッジを登って山頂だ。



悪天周期に入りそうなのでいったん下山。天候の回復を待って再入山し、「フリーコリアピーク」にトライした。フリーコリアはコロナピークの隣にある山で、グランドジョラスみたいな大きな壁を持つ。山がそのまんま壁みたいな感じだ。



中央の左上する氷のラインから山頂を目指す。

前回の入山では高度障害に陥った。今回は順応しているのでかなり楽だが、初日に3900mまで上がっているので慎重を喫して入山翌日を偵察+1ピッチ目のフィックス作業に充てることにした。しかし、これが失敗だった・・・。



アタック日、暗いうちにスタートするが、前日までとは打って変わって風が強い。とりあえず取り付いてみるが、だんだんと吹雪てきて吹っ飛ばされそうなスノーシャワーを食らい、急いで下降した。登るべきは昨日だったか・・・。

そこから翌日も吹雪、翌々日も吹雪、更に降雪が激しくなってきたので慌てて荷物をまとめ、氷河を下山したのだった。標高が高いだけに、一度荒天になると厳しい状況に陥る。



フリーコリアにトライできなかったのはとても残念だった。あの壁に張り付いた長大な氷は最高のクライミングとなっただろう。

しかし、情報の少ないこの地でのクライミングを体験できただけで、良い経験になった。 ルートコンディションや山の規模もわかったことだし、次回はもっと楽しんで登れるだろう。

キルギス、また来ます!

 
 
 

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